110キロの僕よ。

 ◆110キロの時の僕は想像していただろうか。35キロも痩せるということを。

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 僕が本格的にダイエットを始めたのは110キロのときだが、ピークは118キロあった。たしか大学2年生のころだったと思う。その時もダイエットをして100キロまで痩せて、辞めた。辞めた理由は思い出せないが、たぶん忍耐力がなかっただけだろう。高校のときにもダイエットをしていた。結果は同じだ。

 つまり幾度となくダイエットをしていたのだが、続かなかった。

だから110キロのときのは僕はこう思っていたはずだ「僕が痩せるのは無理だ」と。

 110キロ時代の写真を集めている。

 僕は写真を撮られることが嫌いだった。醜い身体が記録として残ること、またそれを見ることによって意識していなかった"コト"を意識しなければならないことが嫌だった。だから、自身の写った写真をほとんどもっていない。

 しかし今を昔の自分を見てみたいと思う。俯瞰して見てみたいという欲がでてきた。痩せてきて余裕が生まれたのか、「あの頃は~」と昔話を楽しむように、110キロ時代の写真をみて「なんだこの醜い奴www」と笑い飛ばしたいと思うようになっている。でも自分では持っていないので、友人知人に「あの時の写真、ない?」と尋ねてる。

 ◆110キロの僕よ

 110キロの僕よ。あの頃の僕は何を思っていただろう。

よく部屋に籠っていた。部屋に出ることを嫌っていた。

知らない人に出会うのが怖かった。なんだがヒソヒソ言われているようで。

それでも変わろうとしなかったのは、自己完結型の満足できるものがあったせいだね。ネトゲにはまっていたし、ネットがあれば本当に満足できた。自分の部屋に閉じこもっていても問題なかった。

それがどうしたことか、就活というイベントによって急に世に出された。

それが変わる"キッカケ"だったんだけど、詳しいことはまたの機会に。

 

 110キロの僕よ。僕は痩せることが出来る。

 75キロの僕よ。あと10キロだ。