トラウマ

 

    外に出ることが嫌いになったのは大学生の頃だ。

 あの時は体重が100キロを超えていたことと、人見知りだったことも相まって部屋に引きこもってばかりいた。辛うじて、中学の同級生が同じ大学にいたので完全に閉じこもることはなかったが見た目のコンプレックスは熟成し、被害妄想ばかりが頭を支配していた。

 そんな生活をしていたせいか、外出することが苦手になってしまった。暇だから街をくりだそうとか、あの商品を下見にお店に行こうとかそういった外出欲は皆無である。今は食糧や日用品がなくなったから等、必要に迫られなければ(自分の欲が外に向かわなければ)外に出ないようになってしまった。

 僕が外に出ようと考えるとき3つぐらいことを思い浮かべる。1つは疲労感、2つめはお金の問題、3つめが他人にどう見られるか。この中で3つめが僕の一番の悩みである。

 昔のトラウマというべきか、小学生くらいのときにデブであることを全く知らない他人に揶揄されたことがある。それ以来、外に出るとき自分がどう見られているのか異常に敏感になり被害妄想をするようになった。(しかし、痩せようという感情は働かず怯えていただけという愚行で時が過ぎて行った。)それがあって、ふらっと外に出ることを妨げられていると思っている。

 ただこのトラウマについては、考えを少し変えれば克服できそうだと思っている。

「相手は自分のことなぞ関心にない。」「俺は昔みたいな巨デブではない」「相手にどう思われていいじゃないか」「今はデブでも痩せてやるから問題ない」「デブで何が悪い?」

前向きな、反逆的な、自分を鼓舞するような考えに変えて行けばいいのではないか、そうな風に思う。だが、そういった考えにしても逆説の接続詞が頭に浮かんでしまうのだから根が深い。

 

 にほんブログ村 ダイエットブログ 体重3桁(100キロ超)のダイエットへ
にほんブログ村