歩いて行ける範囲は徒歩で

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◆孤独な魚の移動手段:車

 僕の実家は田舎だ。

 近くのスーパーは徒歩25分、自転車で行けば10分そこら。自転車があれば車は買う必要もないだろう。

 ただ、気候が極端に悪い。世界的に見ても上位TOP3に入る積雪量と年中曇天に覆われた空では、安心して自転車で運転することもままならない。車でやっとこさ移動できるレベルである。

 そんなわけで、「移動手段は車しかない」という揺るぎない"常識”が僕の中にあった。だから社会人になると同時に車を購入したし、新天地でも基本は車移動しかしてこなかった。例え歩いて行ける距離だったとしても。

 この価値観が僕の慢性的な運動不足を招いていることは明白である。それゆえ、この"意識”の変革が必要であるもまた自明の理である。

 

◆一歩踏み出そう

「歩いて行ける範囲は歩いて行こう」という意識を行動に移すため、図書館に行くことにした。図書館を選んだのは、ちょうど読みたい本もあったからということと、”借りた”ということは"返す”という作業をしなければないならい。そのため、「また図書館に訪れなければ”ならない”」という強制力を伴うことができる。出不精の僕にはピッタリな訪問地だと思った。

 近所にある図書館までの道のりは把握していた。ただ実際の距離は知らなかった。想像としては、とても長い道のりのように思えていたこと、気温が30度を超すこともあって、外に出るのが億劫ではあったが「意識の革命じゃい」と奮起して重い腰を上げた。

 部屋から出ると体にねっとりと暑さが纏わりつく。不快な思いを我慢しながら一歩目を踏み出す。歩みを進める。一心不乱にただ目的地に向かって地面を蹴る。

 

 全身汗だくで家に着く。読みたい本が借りれた満足感と「歩いてやったぞ」という達成感を得られるかと思ったが、先に疲労感が襲ってきた。

 グーグルマップで距離を調べると僅か1kmとしかなかった。往復で2kmしか歩いてない。「疲労感的には5kmなんだけどなぁ」と嘆く。でも運動不足解消のために前進したのだと自分を励ました。

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